ドロン・ド・ロンド発売!! これぞチャランポ!!!

チャランポとの出会いは突然だった。あれは約6年前の夏、会社の夏休みの初日に暇だったので、ソウルフラワーモノノケサミットのライブへお一人様で行ってみることにした。ソウルフラワーは大学の時以来だったけど、対バンがいることをチケットを買った時点では全く知らなかった。そう、その対バンこそがチャランポだった。その時は全く期待してなかったし、どんな音楽をやるのかも編成とかも全く情報がない状態でライブを観ることになったのだが、とてつもない衝撃を受けた。今までそこそこ色んな音楽を聴いてきたつもりだったのだが、自分のカテゴリには全くない音楽だった。アコーディオンと歌はもちろん楽曲、バンド、それらが一体となったグルーブ感に魅了されてしまいその年の後半はチャランポの出る都内のイベントはほとんど行くぐらいハマってしまった。

それからはチャランポはメジャーデビューを果たし、ファンクラブも出来て、またまたCMや映画、ドラマやTV番組とのタイアップ、小春がミスチルのサポートメンバーに選ばれたり、ももちゃんはドラマで役者として活躍したりとハタから見たら順調に大きくなっているようにも思える。しかし、しかしである。何か違和感というか、もう少し何かが足りないというか、思ったほど肝心のチャランポのユニットとしての世間的な評価が低すぎるような気がしてならなかった。それは世間だけではなく、コアなファンの自分自身もメジャー以降のチャランポのアルバムを聴いていて、好きな曲はたくさんあるけど、結局リピートしているのはインディーズ時代の曲の方が多かったりもするので自分が期待した方向での作品ではない気もしてた。昨年、過去レクションというインディーズ時代のアルバムやシングル曲を纏めたものを出したが、それを聞くと「ただそれだけ」の楽曲とか本当に好きだなと思う。そういった思い入れをもってリピートするアルバムはメジャー以降あまりなく、好きな曲に限定されていたかもしれない。逃げ恥のオープニング曲がYoutubeの再生回数で突出しているけど、それ以降の曲の再生回数が極端に少ないのも気になる。

そして結成10周年を迎えたチャランポのニューアルバムをフラゲ日の今日購入し、聴いてみた。アルバムの帯に書いてある「私たちは 今 とても興奮している」の言葉通り、興奮している自分がいる。

overtureというタイトルのポエトリーリーディングで始まるこのアルバム。帯の言葉を一人称にした「私は 今 興奮している」の語りから続いて流れる「脱走」はのっけからふーちんのドラムが炸裂しているこの曲は先にYoutubeなどで先行公開されていたが、アルバムのこの流れで聴いた方が断然良い。そして2曲目は「カストラート」。声変わり防ぐため去勢してしまう実在した少年合唱隊の話をモチーフにした曲だが、記憶が正しければこれは2013年の終わりぐらいから始まったカンカンバルカンとのツアーで新曲として紹介されていた曲だが6年の時を経て、ようやく音源となった。詞は少しエグい部分があるが、ファンの間では音源化を熱望されていた曲の一つである。ガリレオ、麻イイ雀と続き、2曲ともいわゆるタイアップ曲(麻イイ雀はももの麻雀放浪記出演に影響を受けて小春が作っただけかも!?)だが、ガリレオはやはりジプシーリズムの曲だし、麻イイ雀はワーカホリック以来のチャランポファンクとも言える曲に仕上がって、またこの曲ではさくらんちゃんスラップベースがめちゃくちゃかっこいい。続くは昨年の2人ツアーで披露され好きだった「春のあお」。こういう切ない曲も実にチャランポらしい名バラードだと思う。続くビックバンド風でまた昭和歌謡的な「100人のダディ」。この曲は好きな要素しかなく、ツアーでやってほしい曲。続く「ポジティブヒーロー」はテンプスタッフのタイアップ曲だが、当初は正直好きにはなれなかったが、この流れで聴くと悪くない気もしてきた。「お惚気アベック」はコミカルな昭和風の歌詞とシャンソン的なメロディの曲。続く「猛獣使いのマリー」、私は聴いたことないのだがこれもインディーズ時代にライブで演奏した曲ではないだろうか。こんなタイトルの曲をチャランポのセットで観た気がする。完全な新曲だったらごめんなさい。でもすごくいい曲。ここで満を持して登場する「ページをめくって」。この曲も今回のアルバムの中で聴いた方がよりいい感じ。続くはなんとRafvenとのコラボ曲「日が昇るまで」。これは昨年のRafvenのライブにいった人は聴いた瞬間あれだというセッションから生まれた曲。まさかあの時はこれが音源化されるとは思っていなかった(笑)。始まった瞬間からそれと分かるRafvenの演奏。またRafvenのライブが観たくなる。「マッドネス」はタイトルの印象とは裏腹な可愛い感じの曲で濃いめのアルバムの中では爽やかな清涼剤的な役割を果たしている。続くのはクレズマー楽曲の名曲「Ale Brider」。クレズマティックスの演奏で有名な曲。Rafvenもカバーしている。チャランポバージョンは歌とアコーディオンだけでアレンジされていて最後にスピードアップされて男性コーラスが絡んでくる。やっぱり好きですこの曲。そしてアルバムのエンディングを飾るのは「最高」という最高な曲。途中に出てくる「誰にも興味なさそな曲を今日も爆音で流すわ」という歌詞。すごく共感できるし、興味なさそなだけで興味ないわけではない、チャランポが最高だと思う曲をこれからも存分に作っていってほしい。いつの間にか共感する人でいっぱいになるさ。そんなことを思いつつこのアルバムは幕を閉じる。そしてこれだよこれ!って素直に思った。

このアルバムの1曲1曲にはこれぞチャランポと素直に思える要素が詰まっている、いやというよりもチャランポ特に小春のルーツとなっている音楽がしっかりとした下書きとなって作られている楽曲が多いと思った。だから素直にチャランポの良さが出ているし、統一感もある。古くから応援しているチャランポのファンも楽しめた人が多かったのではないかと思う。まさに原点回帰な1枚。そしてまた今後のチャランポに期待が持てるアルバムに仕上がっている。でも敢えて言うが、私が期待しているチャランポはまだもっと先にある気がする。チャランポはまだまだこんなものじゃない。そして先述の通り、アルバムを聴いてとても興奮している自分がいるのであった。

batsuoandichiko

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